国際結婚のバタバタもようやく少し落ち着いたので、今までブログに書けていなかったことを徐々に書き残していこうと思う。
まず、あまり知られていない結婚指輪の相場について。そもそも海外で宝石を買う日本人とか少ないのかもしれないけど、中にはこういったことを検討している人もいるはずなので、今後誰かの役に立つことを信じて。
日本で買わなかった理由
最初に、僕たちはフランスのパリで結婚指輪を購入した。理由はとてもシンプルで、妻から「日本は結婚指輪の相場が高い」と言われて、それならフランスで探そうということに。
カップルが結婚指輪を決める方法は色々あると思うけど、僕たちは幾つかのお店をフランスで一緒に見て回り、相談しながら決めた。
日本でも、結納のために帰国していたときに、百貨店に入ってブランド物の指輪などを見た。具体的には、高島屋と大丸のはしごである。
百貨店の結婚指輪の相場は、例えば「シンプルなデザインの指輪」でも、10万円を少し上回るくらいの価格だった。
少し凝ったデザインになると15万円は下らないようだったが、僕はサイズ直しやアフターケアのサービスが生涯保証という言葉に踊らされ、それなら高くないんじゃない? という気持ちになっていた。2人で約30万円である。
フランスで結婚指輪が安い!?
ここで話し合ったポイントは2つあった。まず結婚指輪の価値、そしてお金の使い道だ。
妻「フランスで結婚指輪を買えば、品質は良いけどこんなには高くない。指輪にお金を掛けるくらいなら、そのお金でどこか旅行できる方がずっと良いわ」
僕「それはそうだけど、このデザインとか結構いいよ。それに、サイズ直しやアフターケアのサービスが生涯保障されてる方が僕は安心だし(しつこい)、きちんとしたブランドの指輪でこの値段なら安い方なんじゃないかな」
妻「そんなことないわ。それに私はブランドの指輪じゃなくて良いの。結婚式までフランスで時間があるから、あちらに行ってから決めても良いでしょ? それよりも浮いたお金でどこに行きたい?」
つまり、結婚指輪はフランスなら安く買える。妻はそう確信を持っていたのだ。それにしてもどこまでも旅好きな2人。旅行に価値観の違いがないグローバル・ノマド夫婦は、21世紀の最強夫婦かもしれない。
フランスでの結婚指輪の相場
結果的に、僕たちは「Histoire d’Or」というジュエリーブティックでゴールドの結婚指輪を購入した。1番シンプルなデザインの指輪なら日本の相場の1/3くらいの価格で、これには驚いた。僕たちは少しオリジナルなデザインを選んだが、やはり半分以下の価格に収まった。しかも生涯アフターケア付きである!笑
店舗のサービスも、日本と変わりはなかった。フランスはジュエリーのブティックショップがとても多く、パリの街中では直径1km圏内に5店舗以上ということも珍しくない。競合店舗との競争心がサービスの質を向上させているのかもしれない。
ただし、電話での対応や何かあった時の接客は割とドライで、日本ほどの手厚いおもてなしはなかった。もちろん、グランサンクと呼ばれるショーメやモーブッサンといった超ブランド店なら話は別かも。
話のついでだが、フランスには有名ブランドが多い。カルティエ、ディオール、シャネルなど日本でも人気のブランドだが、いずれも本店はパリにある。結婚指輪は一生身に付けるもの、今回くらい特別にブランド物を買いたい……というカップルもいるはずだ。フランスで買うと免税の手続きは少し手間だが、日本で買うよりリーズナブルになり、2人の思い出にもなって一石二鳥になる。
ただしブランド指輪の場合は、日本で購入する価格の1/3というワケにはいかない。むしろユーロ円のレートによっては、フランスで買う方が割高になることも起こり得る。この辺りのことは、実際にブランド物の指輪をフランスで購入されている方の意見も参考にして欲しい。
旅行中に結婚指輪を購入する場合の注意点
これは別に結婚指輪に限った話ではなく、婚約指輪あるいは記念指輪でも同じことなのだが、海外旅行中に指輪を購入したいと考えている人は、2点ほど注意しておくべきことがある。
まず1つ目は指輪の納期について。参考までに僕たちの場合は、既成のデザインを選んで指のサイズを測り、サービスだった内側刻印入れをお願いして「1ヶ月待ち」だった。
2人ともが「その場にある指輪を購入」という場合を除き、指輪が完成して受け取れるまでの期間のことも考えておかなければならない。
また日本とは違い、諸処の事情で予定納期より実際の納期が遅れる可能性も想定しておこう。こういうことは大いにあり得るそうだ。
次に、ヨーロッパと日本では流行のデザインに違いがあるということについて。日本の指輪は可愛らしいデザインが多いらしいが、海外ではスタイリッシュでシンプルなデザイン、宝石をしっかり強調したようなデザインが好まれる。
ブランド指輪でも、日本にしかないデザインの指輪があり「同じブランドだから海外の本店へ行けば絶対に手に入るはず」という前提だと、思わぬ形で予定変更を強いられることになる。この辺りは、事前に把握しておこう。
あとがき
僕たちが選んだゴールドの結婚指輪は、表面につや消しの細めのライン加工が施されていて、少しモダンでありながらも落ち着いた雰囲気がある。
ヨーロッパはこういうスタイリッシュな指輪が多く、しかも値段は日本の相場よりお手頃!
しかし、お手頃だからといって品質が悪いわけではない。プラチナ製が主流でセミオーダー&フルサービスが標準の日本と比べ、結婚指輪に求められる価値や相場がそもそも違うらしい。
あ、今度、浮いたお金で(?)コタキナバルへ旅行に行きます。バリ島から直行で約2時間のフライトで行けるうえ、往復費用が1万円! ホテルは取らず Airbnb で宿泊するので、日本で国内旅行するより安い海外旅行になりそう。現地に住んでいる人との食事をする約束もしていて、今から超楽しみ。この話も近々ブログに書きます。それでは!
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