今回はドゥブロヴニクの観光にホテルを探している方のため、僕がドゥブロヴニクで5泊してきた感想と、絶対おすすめの滞在エリアおよび絶景の楽しみ方についてお伝えしたい。
僕と同じように「ドゥブロヴニクでは何よりも街並みの美しさと景色を楽しみたい!」というそこのあなた!お天気にも恵まれますように。
ドゥブロヴニク観光の注意点4つ
ドゥブロヴニクはクロアチアで特に人気の高い観光地。天気は快晴の日が多く、アドリア海の真上には燦々と太陽が輝く。
上から見ると「ドゥブロヴニク旧市街のオレンジ屋根」と「太陽の照り返しがキラキラ輝いて見えるブルー」のコントラストが美しい。
もちろん、これからドゥブロヴニクを観光する人ならドゥブロヴニクの魅力はご存知のはず!
だけど、ガイドブックやパンフレットだけでは分からない「ドゥブロヴニク観光の注意点」もあった……まずこれだけは知っておこう!
① 10月下旬でも泳げる気候の良さ
ドゥブロヴニクへ来て驚いたのが、10月下旬というのに日中はまだまだ暑いということ!
ビーチでは泳げてしまうほどで、半パン半袖がちょうど良かった。というか実際に泳いだ日が2回あり、ほぼ毎日のように洗濯をしていた。滞在先に「洗濯機」と「バルコニー」があって凄く重宝したのは言うまでもない。
個人的に水中マスク、シュノーケル、GoProを持って来なかったことが一番の後悔ポイント。
泳げるようにと水着は持って来ていたものの、正直ドゥブロヴニクの海の透明度がこんなにも高いとは知らなかった……。次回は絶対に水中マスクとシュノーケルとGoProを持参する!
なお、ドゥブロヴニク旧市街の観光はかなりの距離を歩くうえ階段のアップダウンが激しい。せっかくの海外旅行で汗だくのへとへと状態になってしまわないよう、夏服を持参しよう。
ちなみにドゥブロヴニクには意外とたくさんのビーチがある。僕たちが行ったのは、こちらのバンジェビーチと、ロクルム島メインビーチの2つ。ロクルム島は透明度はさらに高かった。
②オーバーツーリズムによる影響
最近、ドゥブロヴニクは「ゲーム・オブ・スローンズ」のロケ地としても世界中のファンから脚光を浴び、観光客がさらに増加中とのこと。
特に「最終章のシーズン8」がリリースされた今年2019年、ハイシーズンとなる夏は凄かったらしい。地元では「オーバーツーリズム化」が問題になっており、規制なども出てきている。
ドゥブロヴニクのメインの観光アトラクション「城壁」および「スルジ山ケーブルカー」も、昨年情報よりチケット料金が高くなっていた。
参考:ドゥブロヴニク城壁の公式サイト
城壁入場料金:200クーナ
(2019年10月25日時点)
参考:スルジ山ケーブルカー公式サイト
スルジ山ケーブルカー往復料金:170クーナ
(2019年10月25日時点)
いずれのチケットもオンラインで購入可能で、最新料金は上記リンクから確認して欲しい。
僕は利用しなかったが、城壁・ミュージアム・路線バスのフリーパス「Dubrovnik Card」もあちこちで購入可能になっていた(この点は、ツーリズムのおかげで整備が進んでいる)。
参考:ドゥブロヴニクカード公式サイト
ドゥブロヴニクカード購入方法と使い方
1-day カード:225クーナ
3-day カード:270クーナ
7-day カード:315クーナ
(2019年10月25日時点・オンライン割引後)
なお、オーバーツーリズムの影響で料金値上げより深刻なのが、人気観光スポットの混雑だ。
10月下旬は本来ならローシーズンのはずなのに平日の朝でも「周りを気にせずゆっくり写真を撮りながら観光すること」は難しそうだった。僕が撮った次の1枚の写真を見て欲しい。
光学35倍ズームのカメラ Coolpix A1000 で撮影したドゥブロヴニク城壁の様子だ。10月の下旬「平日朝」でさえこの混雑具合である。
同じ時間帯のケーブルカーも、この混み具合。後ほどまた紹介するが、上記の写真はいずれもアパートのバルコニーから撮影している。
③街並みを展望できる場所が少ない
ドゥブロヴニクはジブリ映画「魔女の宅急便」「紅の豚」で登場する街のモデルとして有名である。その街並みを「上から眺めること」こそドゥブロヴニク観光の目的であり、出来るなら空を飛びたいという人も少なくないはず(笑)
僕もどちらかというとこのタイプで、歴史的な建造物やレストランにはそれほど興味がない。旧市街の「街中」を散策する時間を多めに取るよりは、上から景色を眺めていたい方だ。
なのに、ドゥブロヴニクの街並みを一望できる場所は限られている。ケーブルカーは超高速で移動するうえガラス越しだし、スルジ山頂上の眺めも肉眼では微妙に遠い。城壁に登る場合も炎天下に晒されアップダウンを繰り返すうえ、写真撮影ポイントは意外と少ない……。
実は、最も眺めが良いのはスルジ山と旧市街の中間地点なのだが……これを知らずに過ごすと「3泊してもドゥブロヴニクらしい写真が1枚も撮れなかった」なんて結果になりかねない。
ドゥブロヴニクが初めての人は、滞在の日数を多めに確保しておく方が良いかもしれない。
④ホテルの位置と眺めが凄く大事
実際のところ、宿泊施設は「旧市街内」が最も多くなっている。ただ、ドゥブロヴニクらしい景色を楽しみたいなら惑わされないこと!
ドゥブロヴニクに来ている感が半端ないほど「眺めの良い宿泊エリア」は以下のとおり。
もちろん、旧市街内のホテルも「3-day」とかのドゥブロヴニクカードを購入している人で、何回も城壁に登りたいとか、美術館や博物館を全部見て回りたい人にならおすすめできる。
だけど、旅の目的が「ドゥブロヴニク旧市街の街並みや景色を上から楽しむこと」であれば、旧市街内のホテルに泊まるより「景色」を優先して眺めを楽しむ方が僕は良いと思う。
ドゥブロヴニクの絶景を楽しもう
ここで、ドゥブロヴニクらしい景色を楽しめる方法を3つ紹介しておく。僕の1番のおすすめは1つ目の「旧市街より高い位置に宿泊する」だが、既にホテルを予約してしまっている人は別の2つの方法も参考にして欲しい。
①旧市街より高い位置に宿泊する
ドゥブロヴニクで「ガイドブックに載っているような景色を写真に撮りたい!」という人は、とにかく「旧市街より高い位置」に宿泊して、のんびりシャッターチャンスを待とう。
僕たちは今回、リビングルームとベッドルームからドゥブロヴニクを見下ろせるバルコニーの付いたアパートを借り、結果的に大満足。
上の写真が、今回のバルコニーからの眺めだ。実際はケーブルカーの動く様子や旧市街すべて見渡せるようになっていたので、感動した。
そして光学35倍ズームの Coolpix A1000 があれば、1日中シャッターチャンスの連続。
バルコニーで好きなときに写真を撮れることはもちろん、朝早くに周辺を散歩しながら色々な角度でドゥブロヴニクの景色を楽しめた。
旧市街からは階段ばかりの道を20分ほど登る必要があるが、高い位置にあるアパートに宿泊していると気軽に散歩できて最高だった。
夕焼けのドゥブロヴニクもズームでパシャリ。
先に周りを散歩しておくと、夕焼けの時間帯は眺めの良いビュースポットへ戻るだけ。近場でトワイライトへと暮れてゆくドゥブロヴニクを満喫することができた。肉眼ではアドリア海のグラデーションがもっとサイドに続いていて、いつまでも眺めていたくなる景色だった。
ドゥブロヴニクで「写真を撮りたい」という人は、絶対に旧市街より高い位置に泊まった方が良いと思う。
繰り返しになるけど、おすすめの宿泊エリアは下の画像で説明している通りなので、こちらを参考にしていただければと思う。
②空港からのバスは左側の席に座る
2つ目にドゥブロヴニクの景色を楽しむ方法でおすすめなのが「空港からのシャトルバス」で左側の席に座るということ。
飛行機でドゥブロヴニク空港に到着した直後でテンションも最高潮のはず。左の前方に見えてくるドゥブロヴニクの景色は感動モノ!
天気に恵まれていたこともあるが、バスの車窓からのドゥブロヴニクはかなり綺麗だった。
……でも、右側に座ってしまっていた僕たち。ブログの紹介用としては良い写真が撮れたから結果オーライとしよう(笑)
前回のブログで紹介した通り、ドゥブロヴニク空港から旧市街までシャトルバスのチケットはオンラインで購入できるので、少しでも早めに乗車して左側の席を確保するのがおすすめ!
僕たちも事前にチケットがあったおかげで早く乗車できたけど、左側の席の方が景色が良いということを知らなかったので。ブログを読んでくれたあなたは、同じ失敗をしないように!
③Uberで街の上へ行き階段で降りる
3つ目にドゥブロヴニクの景色を楽しむ方法でおすすめしたいのが、Uberで下のポイントまでドライバーに連れて行って貰い、階段を降りて旧市街まで戻ってくるという方法だ。
ここはタクシーでも停車しやすい場所があり、すぐ階段を降りていける穴場スポット。
この階段は、映画のワンシーンに出てきそうな雰囲気があって本当におすすめ!超ローカルの方々の生活を垣間見られるのも楽しい。薔薇や檸檬や葡萄などを育てている家庭が多かった。
ここに観光客はほとんどいないが、キッチンやバルコニーの付いた広々としているアパートはたくさんあるので、この景色を楽しみたい人はぜひこのエリアの宿泊施設を探してみよう。
階段を降りていくと、途中で少し視野が開ける場所に出る。ここの景色もまた素晴らしい。
さらに階段を降りていくとケーブルカーの下の駅のところへ出てくるので、体力に自慢のある方は、反対にケーブルカーのところから階段を登っていくこともできる。
アパートメントがおすすめの理由
もし僕と同じように「ドゥブロヴニクの街並みを上から眺める方が好き」という方がいたら、僕はアパートメントに泊まって本当に良かったと思うので、おすすめの理由をまとめておく。
①城壁やスルジ山より眺めが良い
正直、僕たちが泊まったアパートからの景色やその周辺からの景色は、チケットを買う必要のある「城壁」や「スルジ山」よりも良かった。
人それぞれ感覚は違うと思うので一概には言えないけど、ベッドルームやバルコニーからこの眺めが楽しめるのは凄く贅沢だと思う。
朝起きたらすぐに「城壁」や「スルジ山」より素晴らしい眺めが目の前に広がっているうえ、周りの人や時間を気にせず写真が撮れるのも良い。
②シャトルバス+Uberで移動も楽々
僕がおすすめのエリアは、空港からのシャトルバスを降りた後、Uber ですぐ近くまで連れて行って貰うこともできる。料金は40クーナとかなので、日本円だと600円くらいだ。
パッと見た感じだと、旧市街内のホテルの方がアクセスが良さそうに見えるのは確か。でも、旧市街内にも階段はたくさんあり、ボコボコの石畳の場所がほとんど。しかも、観光客たちで混雑している中を歩かないといけない。スーツケースだと、あまり快適ではないと思う。
僕がおすすめするエリア周辺のアパートなら、眺めも良いし、ビーチや旧市街へのアクセスも良い。目いっぱい観光をして遊んで疲れたら、帰りはまた Uber を使えば良いので楽だ。
③キッチンや洗濯機もあって広い
ドゥブロヴニクにどれくらいの日数滞在するかにもよるけど、毎食レストランだとあまり良い思いをしないかもしれない。物価が高いうえ、海鮮料理も日本人からすると「美味しい!」とまでは思えないレストランが多かった。
その点、キッチン付きのアパートに滞在すれば食事のバリエーションが増やせる。そのうえ、旧市街より高い位置にあるアパートの場合にはバルコニーからドゥブロヴニクの景色を楽しみながら食事もできてしまう。
自分たちで準備したランチをここで食べる方がレストランより楽しめたのは言うまでもない。
また前述したように、ドゥブロヴニクは暑くて階段のアップダウンが激しく、ビーチもある。キッチンだけではなくてバルコニーや洗濯機があり、広々とスペースを使えるアパートの方がドゥブロヴニクでは快適に過ごせるだろう。
ドゥブロヴニク滞在のまとめ
今回のドゥブロヴニク滞在は5日間だけだったけど、ホテルではなくて景色の良いアパートに泊まれたおかげで大満足!
旧市街内のレストランは高くてあんまりだったけど、それ以外は物価もそんなに高くなくて、次回はもう少し長期で滞在したいと思った。
これからドゥブロヴニクの観光に行く人にも、ぜひ景色の良いアパートを選んで欲しいので、今回紹介した「景色が最高のエリア」にぜひ泊まってみて欲しいと思う。ではまた!