パタゴニアで1番おすすめなのはカラファテ!氷河の前でも寒くない!

パタゴニアといえばコレ!ペリト・モレノ氷河

パタゴニアといえばフリースやダウンジャケット、アウトドア用バッグ(バックパック)をイメージする方が多いだろう。パタゴニアを単なるアウトドア用品のブランド名だと思っている方もいるかもしれない。でも今回の話は、本当の「パタゴニア」に行ってきた話だ。

今回のブログでは、実際のパタゴニアの絶景写真を紹介するとともに、広いパタゴニアでの観光ルートを計画するのに役立つ「おすすめ観光地」とその理由について紹介したい。

パタゴニアってどんなところ?

トーレス・デル・パイネ国立公園に揚げられた「チリ国旗」と「マガジャーネス・イ・デ・ラ・アンタルティカ・チレーナ州旗」

既に知っている人は無視して大丈夫だけど、「パタゴニアってどこ?」という人のために、まずはパタゴニアの基本的な情報について載せておきたい。

本当の「パタゴニア」は南アメリカ大陸の最南地域にあり、日本から直行便の飛行機で行くことはできない場所。チリとアルゼンチンに跨る広大な地域で、ユネスコの世界自然遺産に指定されている国立自然公園が3つ存在している。地球に残された美しい自然に触れられることと 人気アウトドアブランド「パタゴニア」 の名前の由来でもあることから、人々には『アウトドアの聖地』とさえ呼ばれている場所だ。

参考:パタゴニア – Wikipedia

僕はチリの首都サンティアゴで用事がひと段落したあと、せっかくチリに来ているのだからこの機会にパタゴニアへ行こうという流れになった。最初はイースター島のモアイ像を見に行きかったのだが、サンティアゴからの観光・行楽地として「パタゴニア」はイースター島よりも断然人気があるらしく、パタゴニアを見ずしてチリを離れることは絶対あり得ないと周りから言われてしまったのだ。パタゴニアについてアドバイスをくれたり、防寒の服装やバックパックを貸してくれた友人には感謝。

パタゴニア観光のベストシーズン

南米は日本と季節が真逆であり、僕たちがチリに滞在していた2018年の1月〜2月はいわゆる「夏」にあたる。ベストシーズン真っ只中にパタゴニアへ行けるチャンスなど滅多にないということで、最終的にチリ側だけでなくアルゼンチン側のパタゴニアも見て回れるルートで旅行することにした。ゆっくり回れるように僕たちが確保した日数は「16日間」である。

チリに滞在中、サンティアゴとバルパライソで日本人観光客を見掛けることはなかったが、パタゴニアでは多くの日本人と出会った。ツアー観光客もいたがどちらかと言うと「バックパッカー」の割合が高かった。ペンギンツアーでは日本人率がさらに上がったので、日本人はペンギンが大好きらしい(笑)

パタゴニアの絶景ベストスポット

ここからは、写真をメインに「パタゴニア」でおすすめの場所とその理由を紹介していく。

パタゴニアは世界自然遺産に指定されている場所が広く、壁紙にしたくなるような超絶景の写真を撮影できるスポットがたくさんある。僕が選ぶ『パタゴニアで写真撮影におすすめの場所ベスト3』を発表するので、南米旅行であまり日数がないけどパタゴニアは外せないという人は、どのルートで回るかを計画するための参考としてどうぞ。

No.1 カラファテのペリトモレノ氷河

ペリトモレノ氷河のベスト写真

ペリトモレノ氷河は、湖面からの高さが 60m~70m もある大迫力の氷河だ。ここを No.1 でおすすめしたい理由だが、とにかく「写真撮影ポイントが豊富」であるということ。事前に手持ちのカメラ全てをフル充電しておくことをおすすめする。

ペリトモレノ氷河への行き方は、アルゼンチンの「エル・カラファテ(El Calafate)」から往復バスチケットを購入する。午前と午後があり、午後に行く方が氷河が崩れ落ちる瞬間を見られる可能性が高くなりおすすめ。バスは直行で「ペリトモレノ氷河」の場所まで行ってくれるし、歩きやすくて綺麗な遊歩道も整備されており、少し歩けばすぐ氷河が見られる。現地での滞在時間は約3時間。ぜひ、氷河を間近に見られる距離まで歩こう。

ペリトモレノ氷河へのアクセスは驚くほど良い

この日は天気に恵まれ、晴れていた。歩いているときはジャケットを着ていると暑いほど。立ち止まって休憩しているときには少し風が冷たいと感じたが、それ以外は半袖でも大丈夫だったくらいだ。遊歩道は階段も多いのだが、これは様々な角度から氷河を見られるための工夫のようだ。コースには分岐点もあるが、案内図が要所要所にあり迷うことはない。

パタゴニアでは観光客向けの案内図も万全

写真で遊覧船の大きさと比較すると、ペリトモレノ氷河の大きさがさらに際立って見える。この遊覧船はバスツアーで来ても現地で乗れる船だと思うが、もしかしたら他の氷河も見て回るために『プエルト・バンデーラ』から出発してきたクルーズ船かもしれない。

ペリトモレノ氷河の前を行く遊覧船

なお氷河が崩れ落ちることがあるため、遊覧船が氷河に近づき過ぎることはない。どちらかと言うと、遊歩道を歩いて見て回る方が眼の前に迫る大迫力の氷河を見やすい気がする。

パタゴニア観光のおすすめ No.1 スポット

天候に左右されず、曇りだろうが雨だろうが『絶対に眼の前で見られる』という点も評価が高い理由だ。パタゴニアの自然は「天候次第で何も見えない」という場所が結構多いので、ペリトモレノ氷河には観光客をガッカリさせない抜群の安定感があると言える。

パタゴニアで良く見掛ける黄色の小鳥とペリトモレノ氷河

最後に、バス乗り場に戻る帰り道での景色もなかなかのもの。もう少し日の光が差し込んでくれれば、さらに鮮やかなターコイズグリーンのアルヘンティーノ湖(Lago Argentino)が遊歩道の向こうに広がるだろう。

ロス・グラシアレス国立公園のとても綺麗な遊歩道

もちろん、振り返ればいつでもペリトモレノ氷河が見られる状況だ。シャッターチャンスは行きだけでなく帰り道にもあるので、カメラのバッテリー切れには十分に気をつけよう。

No.2 チャルテンからのトレッキング

エルチャルテンからラグナ・トーレ湖へのトレッキング

この「エル・チャルテン(El Chalten)」もアルゼンチン側である。トレッキングコースには自然が溢れていて、山登りやハイキングが好きな人は絶対に楽しめるはず。おすすめ No.1 のカラファテからもバスで約3時間なので、もしパタゴニア旅行で日数を確保できない場合、総合的に見れば「アルゼンチン側」のパタゴニアへ行くことを僕はおすすめするだろう。

エルチャルテンからトレッキングで約3時間の「ラグナ・トーレ(トーレ湖)」の景色

上の写真は、トーレ湖(Laguna Torre)で撮影できた1枚だ。トレッキングコース最終地点にあり、運が良ければこの湖の色がもう少し青っぽく見られることもあるらしい。この日は見事な快晴だったが、前日の天気が良くなかったせいか水自体が茶色く濁っていた。ただ、とても綺麗なセロ・トーレ山(Cerro Torre)と青く輝く流氷が見られたので大満足。

なおトレッキングコースの総距離は9km。とはいえ、コースの開始ポイントまで歩く距離を入れると「往復20km」の山道を歩く計算になる。僕たちは1日で往復したが、キャンプをする人も多い。どちらにしても、最低限の食料と水だけは絶対に持っていくようにしよう。

エル・チャルテンからトーレ湖(Laguna Torre)へのトレッキングコース案内図

荷物が増えるので「キャンプをする方が楽」とは言わないが、テントから出て日の出を眺められたり、トレッキングコース間の連絡コースを通ることにより見どころを効率良く回れたりのメリットがある。ただし、シャワー、ベッド、インターネットがない環境で夜の寒さに耐えられる装備が必要になる。

なお途中で1ヶ所、飲める水を汲めたポイントがあった。確か、約7km地点と後半だったが、下の写真の小さな橋があるところだ。冷たい雪解け水の流れる小川なので、すぐ分かるだろう。ただし天候によって水を汲める汲めないは変わるので、当てにし過ぎないように。

ミネラルウォーターのCMに出てきそうな雪解け水のせせらぐ小川

このトレッキングコースの前半には、アウトドアブランド『パタゴニア』でロゴモチーフに使われているフィッツ・ロイ山(Monte Fitz Roy)も眺められた。本当はフィッツ・ロイをすぐ近くで眺められるロス・トレス湖(Laguna de los Tres)まで行くトレッキングコースもありそちらの方が人気なのだが、エル・チャルテンからの距離は12kmとさらに長くなる。僕たちは、遠くても快晴の青空の下フィッツ・ロイの姿を拝めたのでラッキーだ。

ラグナ・トーレ湖へのトレッキングコースの途中ではフィッツロイも眺められる

もしかすると気付いた人もいるかも知れないが、僕たちはトレッキングシューズではなくて普通のランニングシューズで山道を登り切ってしまった。足首の保護に多少の問題はあったものの、天気が良くて地面が乾いていればトレッキングシューズでなくても大丈夫である。エル・チャルテンに何泊かして、天気の様子を見ながらどうするか決めても良いだろう。

No.3 トーレス・デル・パイネ国立公園

パタゴニアで最も有名なトーレス・デル・パイネ国立公園

おすすめする「パタゴニアの絶景ベストスポット」No.3 は、ようやくチリ側の紹介になる。記事の最初に載せていた写真も、実はトーレス・デル・パイネ国立公園での『チリ国旗』とこの地区『マガジャーネス・イ・デ・ラ・アンタルティカ・チレーナ州旗』のものだ。

トーレス・デル・パイネ国立公園に揚げられた「チリ国旗」と「マガジャーネス・イ・デ・ラ・アンタルティカ・チレーナ州旗」

パタゴニアの観光地として、この『トーレス・デル・パイネ国立公園』は1番の見所として紹介されていることが多く、『Wトレック』と『Oサーキット』2コースのトレッキングが人気だ。また、そのためのキャンプ場は2016年10月から完全事前予約制となっている。

このキャンプ場のことについては記事の後半でも書いている。

ただ、特徴的なのは天気が崩れやすいことと、遠くから眺めている方が楽ちんで綺麗(笑)これを言ってしまうと登山者やハイカーからのバッシングを浴びてしまうのだが、僕たちは国立公園内の名所をバスで巡るだけの日帰りツアーに参加した。個人的には十分におすすめできる内容で、曇天だったがパタゴニアのアイドル「グアナコ」たちも出迎えてくれた。パタゴニアのアイドル!?グアナコが出迎えてくれる

動物はグアナコの他にも、絶滅危惧種に指定されている南アンデス鹿(ゲマルジカとも)を目撃することができた。間近で見られることは珍しいらしいが、日本人としては鹿を見てもそこまで興奮できない気はする。これは余談だが、プエルト・ナタレスの宿泊先で出会ったポーランド人の夫婦は「体長2mのピューマを間近で見た」と写真を見せてくれた。狩りをした直後で生々しかったが、ツアーガイドの男性も「南アンデス鹿との遭遇確率はピューマより格段に低いんですよ!」とハッキリ言っていたし、ピューマは結構見られるようだ。

参考:トーレス・デル・パイネ国立公園の動物たち – Google 検索(英語)

パタゴニアでの珍しい動物「南アンデス鹿」

日帰りツアーのハイライトは他にも色々あった。天気には恵まれなかったので写真はあまり撮ることができなかったが、それでも「サルト・グランデ大滝」ではターコイズグリーンの雪解け水が『激流』となって流れていく様子を眼の前で見られたし、昼食後は少し晴れ間も見えてきて主役の「パイネ山群」もようやく顔を覗かせてくれた。

トーレス・デル・パイネ国立公園のサルト・グランデ大滝

バスツアーで1番楽しみにしていた『パイネ山群』は、ツアー前半〜中盤に掛けて厚い霧と雲でほとんど隠れてしまっていたのだ。昼食タイムには雨まで降ってきて、こりゃダメだと半分諦めていたところ、最後にトロ湖(Lago del Toro)から見えた。もし天気が良ければ、この日帰りツアーはパタゴニアで最高の1日になっていたかもしれない。なぜなら、様々なタイプの景色をツアーガイド付きのバスで効率良く回れたからだ。

トーレス・デル・パイネ国立公園の天気は変わりやすい

それにしても、パイネ山群の周りにだけ分厚い雲が掛かっている様子が良く分かる。これがツアー中盤に雨を降らせていた理由だったのかと納得。国立公園内には洪水のせいで数日間立ち入り禁止(封鎖状態)になっていた場所もあったので、何とかツアーに参加できただけでも良かった。ズーム写真を撮りながら自然の雄大さに浸るのもまた良し(笑)

トロ湖から遠く望むトーレス・デル・パイネ

こちらはさらにズームして撮った写真。この悪天候の中、1年以上前に予約したキャンプへ向かうためバックパックで重い荷物を背負ってトレッキング中の人たちもいる。山の天気は気まぐれで数時間後は晴れているかも知れないけど、気の毒に思わずにはいられなかった。

トーレス・デル・パイネのズーム写真

なお、日帰りツアーでは最後に「ミロドンの洞窟」に立ち寄るルートになっている。洞窟と実物大のミロドン像があるだけらしいので、僕たちはわざわざ入場料を払ってまで中に行く必要はないと判断した。入り口にある展示物や紹介動画だけでも十分楽しめたし、お土産を見たりしているうちに約20分で他の観光客たちも戻ってきた。もし日帰りのバスツアーに申し込むなら、他のツアー会社では先にミロドンの洞窟に立ち寄ることもあるらしいので、肝心の『トーレス・デル・パイネ国立公園』でカメラの電池が切れないようにしたい。

パタゴニアを最大限に楽しむには?

僕たちは山登りやトレッキングが大好きというタイプではないが、逆にそういう立場からのアドバイスとして「パタゴニアを最大限に楽しむには」どうすれば良いかを考察しておく。

1. 服装は旅のスタイルに合わせる

パタゴニアのベストシーズンである「夏」に日本から出発する場合は、なるべく動きやすい冬服を来て出発しよう。天気が良く日差しが強い日には、半袖で良いくらいの気温になる。荷物が重くならないように、必要最低限の防寒具で旅をするのがベストな選択だ。

逆に、僕たちのように「夏から夏へ移動する」タイプの旅人の場合、パタゴニアでは夏でもそれなりに寒くなることを覚えておこう。防寒にも風よけにもなる「ダウンジャケット」は1つ持っておきたい。ネックウォーマーや手袋もあると便利だ。

また、キャンプをするかしないかによって準備すべき服装は変わる。キャンプをしないのであれば、そこまで本気で防寒対策をする必要はないだろう。

僕は正直おすすめしないが、チリの『プンタ・アレーナス』かアルゼンチンの『ウシュアイア』まで行って「野生ペンギン鑑賞ツアー」に参加したい場合、もう少しきっちりと防寒対策をしておいた方が良い。僕たちはマグダレナ島のマゼランペンギンを見に行ったが、風も強くかなり寒かった。

2. キャンプ場の予約は早めに済ます

僕たちは、チリでもアルゼンチンでも一度もキャンプしていない。ただ、もしパタゴニアの大自然の中でキャンプをしたいのであれば、チリの「トーレス・デル・パイネ国立公園」は事前予約が必須であり、半年前とかに予約が埋まってしまう程らしいので注意しよう。

参考:How to Book Campsites in Torres del Paine

また、記事でおすすめしたアルゼンチンの「エル・カラファテ」と「エル・チャルテン」、チリ「トーレス・デル・パイネ国立公園」へ最寄りの「プエルト・ナタレス」では、人気のホテルはどんどん予約できなくなっていく。【Booking.com】 で予約をすれば3日前まで無料キャンセル可能なことが多いので、宿も早めに予約しておくことをおすすめする。もし 僕の紹介リンク を辿って新規登録・宿泊すれば、15$キャッシュバックも貰えるよ。

3. 飛行機とバスを上手く組み合わせる

パタゴニアはとにかく広い。なので、都市間の移動には当然のように時間もお金も掛かる。そこで飛行機とバスを上手く組み合わせたルートを考える必要が出てくる。

飛行機よりもバスを使った方が経済的なのは間違いないし、電波は弱くてもWiFiが使えたりUSB充電器があったりとバスでも十分快適な旅が可能なのだが、問題は飛行機のチケットをどう予約するかである。南米大陸を一周するようなルートであれば片道チケットも可能で、同じ場所に戻らなくて良い『周遊・オープンジョー』のルートを組めればベストだ。

周遊チケットとは「複数の都市を巡回するように予約された航空券」のこと、そして、オープンジョーとは周遊チケットの中でも「ある飛行機での目的地と次の飛行機での出発地が異なる場合」を指す。つまり、都市間の移動はバスや電車など別の交通手段を使うことになる。

記事中でオススメとして紹介した『カラファテ』『チャルテン』『プエルト・ナタレス』はいずれもルートに組み入れやすいので、パタゴニアへ行くならぜひ訪れて欲しいと思う。

パタゴニア紀行のまとめ

今回はパタゴニアで僕がオススメする「ベスト絶景スポット」3箇所と、その理由についてご紹介してきた。やはり、パタゴニアといえば『氷河』は必ず見ておきたいところ。将来はもしかすると見られなくなっている可能性もある。

将来に見られなくなっている可能性があるのは「野生のペンギン鑑賞ツアー」も同じだが、ルートを組みづらい場所にあることと、実際に行ってみた感想から、今回はオススメとして紹介しないことにした。代わりに『チャルテンからのトレッキング』、日帰りバスツアーで『トーレス・デル・パイネ国立公園』を見て回る方が、個人的にはずっとオススメだ。

とはいえ、パタゴニアは日本からとても遠く「そう簡単に何度も行ける場所ではない」ので、どうせ行くなら後悔のないように楽しんで欲しい。そして、この記事が参考になったら幸いである。僕たちも、生きているうちにもう1度くらいはパタゴニアへ行けたら良いな。